直接、会った事は一度もなく著書しか知らないのですが「森田功氏」です。
氏は開業医のかたわら執筆業もされていました。
残念ながら亡くなられてしまいましたが氏の本を読み返すたび「人間の強さ、儚さ、思いやり、心、醜い心」などにハッとさせられます。
氏が主治医だったら、どんなに良かっただろうとも思えますし思っていました。
でも本当の現在の主治医も素晴らしい方です。
機能不全家庭で育ったアダルトチルドレン、自殺願望症、アルコール依存症、鬱、薬物依存症の私を、もう10年見守っていてくれています。
普通、精神科医は、あまり患者に対して叱ったりしないと思いますが、ちょっと間違ったことは必ず注意してくださいます。
一度、リストカットする前に主治医に電話して「先生、助けて!」と言った事があるらしいのですが(私は、お酒と睡眠薬を大量に飲んでいたため覚えていません)「自分の足で病院へ来なさい」と主治医は答え電話を切ったそうです。
結局、リストカットして腱まで切れてしまって手術を受ける事になったのですが、後で主治医から「ごめんなさい。僕が、あの電話の時、駆けつけていれば良かった。お願いがあるんですが絶対に生き抜いて下さい」と言われました。
それから自殺願望も薄れつつあります。
そしてリストカットは一度もしなくなりました。
主治医の、あの言葉が無かったら、まだ私はリストカットを繰り返していたと思います。