正確には、南樺太ですね。確か北緯50度あたりが国境だったかと思います。
歴史的には、江戸時代から千島・樺太は日露の雑居地だったのですが江戸時代に一度国境を画定しようと遣欧使節団に交渉させたのですがうまくいきませんでした。明治に入ってから千島を日本領、樺太をロシア帝国領と明確にしたのが「千島樺太交換条約」です。従って、千島列島全体はソ連政府・ロシア政府が主張するように侵略戦争によって日本が奪った土地ではないのです。
一方、南樺太については日露戦争の末期に軍を送り占領の既成事実を作ることで講和時の交渉を有利にしようという目的がありましたので、まあロシア側から見て「侵略・奪取された」と主張することはあながち的外れではありません。ちなみに、この時樺太を分割する新たな国境は奇しくも幕末の遣欧使節団が主張したラインとほぼ同じだったと言われています。
従って、連合国の「不拡張の原則」に則るならば北方四島どころか千島全体をロシアが領土とする根拠はないわけです。もちろん、日本側もサンフランシスコ講和において主要領土以外の島嶼を放棄させられているので即ちに日本の領土と主張することはできませんが、それは公正明大に外交交渉によって帰属を決定するべきであって、ロシアの誤った歴史認識による「奪還」と実効支配は間違っていると世界に対して主張するべきことはするべきだと思います。中・韓が日本の歴史認識を誤っているとあれだけ指弾できるのですから、日本がこれくらい主張しても罰は当たらないと思います。
- 回答者:そもそも歯舞諸島は千島列島ではなく北海道 (質問から3日後)
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