その時期は、「卒業旅行」「人事異動」「春休み」「出張」など、込む時期ではあります。
更に景気が悪いので、多くの企業もクラスを下げたり早くから安いチケットを求めたりしています。
しかしツアーで無ければ、ウエイティングリストに載せて運を天に任すと云う方法もあるのでは？
更に、飛行機の出発日に空港のカウンターに行き、当日キャンセルを狙うとか・・・
裏ワザとしては、
海外の旅行代理店にＰＣや電話で連絡して予約を入れる方法もあります。
（ＯＫならカードで支払い、予約番号を受け取り、航空会社の空港カウンターや支店で発券）
正規料金なら取れる場合も有りますよ！
合わせ技なら、払い戻し可の航空券を押さえ、ウエイティングリストにも載せ、
それが発券可になったら正規の航空券を払い戻しし、ダメなら諦めて正規料金で出発とか・・・
何にせよ、どうしても航空券を取りたいなら、
電話やＰＣで無く、出来るだけ大手の旅行社の支店に行き、担当者が分かったら、
低姿勢に毎日の様に足を運んだり電話をしたりしてお願いのも方法です。
===補足===
少々説明が長くなりますが、ご容赦下さい。
そもそも、何故ディスカウントチケットが存在しするのか？
時期や代理店によって価格差があるのかご存知ですか？
航空券も電器製品や食品などと同じ様なものです。
つまり、正規料金とは定価と云う事です。
しかし代理店は大量に航空券を仕入れる事で航空会社と交渉し、
量に応じて業者価格で仕入れ、私達に販売します。
同じメーカーの同じ型番の電器製品が「ヨドバシ」と「ビックカメラ」では価格が違う様に
航空券も自由競争ですから代理店によって同じ飛行機でも価格が同じではありません。
更に、飛行機は出発の期限があります。
もし売れ残りが出ると問題なので、余ってしまった航空券を抱えている代理店は
他の代理店に時には出血覚悟で売ってしまいます。
そしてより安価な航空券が私達の前に販売されます。そして状況により更に・・・・・
問題は、最初に航空会社と交渉した代理店が席を確保し代金を支払ったとしても、
実際には不良在庫を作り空席のまま飛行機が飛んでしまった場合です。
航空会社は当然満席で飛ばしたいので、次の年度では空席の分、量を削られてしまいます。
大手旅行代理店は毎年安価に大量に席を確保する為に、
赤字でも代理店に流してお客様を確保しなければなりません。
それでは損だって？・・・・・食品で考えてみて下さい。
例えば１００個仕入れて損益分岐点が７０個だとします。
９０個売れたとすれば、２０個分の利益は出ていますよね！
それなら腐らせたり賞味期限を過ぎて捨てるより、幾らでも良いから売った方が
仮に5円でも１０円でも、その仕入れの分岐点は越しているのですから儲けですよね！
・・・細かい事は別にして、大雑把にこんな訳で・・・
例えば日本発着の飛行機の席は、日本の代理店だけが押さえていると思いますか？
自分の交渉窓口を増やし、海外の代理店にも尋ねれば、可能性が増えると思いませんか？
処で、「ＩＡＴＡ」はご存知ですか？
国際線の航空会社や代理店・関連企業の為の団体で、世界で二百数十社加盟しています。
この協会で、価格やサービス内容などの基準を決めています。
少々カルテル的ではありますが・・・
非加盟の航空会社も、この協会の基準を参考にしています。
さて、世界には「為替レート」と云う厄介な事があります。
ＩＡＴＡでは、実際の一般のレートで無く、
それを参考にして固定でＩＡＴＡ独自のレートを決めています。
飛行機の席の元値はひとつでも、
１ドル幾らに換算しているかで販売国により為替の差から価格差が出て来ます。
日本の場合、為替の換算率が悪いので、比較的海外で買うより割高です。
例えば香港で、香港～東京～香港と買う方が、日本で東京～香港～東京と買うより安価です。
（勿論ディスカウントチケットは、上記の説明から別な話である事はお分かりと思いますが）
日本にも多少ＦクラスやＣクラスのディスカウントチケットは在りますが、少ないので、
海外で買う事は有効です。
更にそれぞれの国で、Ｆ～Ｙ迄同じ航空会社でも色々とキャンペーンを行っている場合もあります。
私は、或る外国の代理店でＦクラスやＣクラスの航空券を買い、出掛けています。
こんな経験もあります。
お昼頃、東京在住の台湾人の友人から泣きそうな声で
「父親が亡くなって直ぐ台北に帰りたいけれど、
航空券が取れないのであなたなら何とかなると思って・・・」と、連絡が来ました。
出来ればその当日に帰りたいとの事なので、時間が無くウラ技は使い辛いので
私は正規料金やＣクラスも含める事を納得させました。
そして私の知っている限りのなるべく大手の力のある代理店の役職が上の人から連絡しました。
やはり満席の様で、２時の時点で何処も「席が取れない」との事。
そこで、或る海外の代理店の私の担当の人に連絡し、事情を説明してお願いしました。
この代理店は、或る航空会社の子会社で、親会社の飛行機は成田～台北便があります。
４０分位してその担当者から返事が来ました。
「やはり満席だけれど、何とか席を確保した」と・・・
但し、Ｙクラスは無理でＣクラスとの事。
気が急いていて直ぐ空港に向かった方が本人は安心だろうから
発券と支払いは空港のカウンターで出来る様にしたとの事。
Ｃクラスの日本価格は高いので、代理店所在の国の価格にしてある事。
（銀行レートで為替を換算する事で安くなります。）
私は、その航空券が払い戻し可なのか尋ね、説明して場合によりキャンセルする事を伝えました。
直ぐ待ち合わせて一緒に空港へ行き、カウンターでＣクラスの席を確保し
Ｙクラスのウェイティングをリクエストしました。
暫く待つと、当日キャンセルが出たとの事・・・価格を聞いたらやはりＹクラスのが安いので、
Ｃクラスを払い戻ししてＹクラスで行きました・・・ヤレヤレ・・・
担当者の彼女は元々仕事の出来る人です。
最終的に親会社（航空会社）に掛け合って事情を説明し、何とかこじ開けた様です。
これは国内でも海外でも同じ事ですが、
無理を通したいなら大手の力のある代理店にお願いし、
担当者に「この人の為なら何とかしよう！」と思わせる事です。
時間があって、ウラ技を使ってもらうなら・・・
航空会社も代理店も企業ですので売れた方が儲かります。
飛行機のＹクラスが満席でもＦとＣがガラガラなら、どうせ諸経費は数人増えた処で同じですから
オーバーブッキングにして余ったお客をワンランク上の席に座らせても問題ありません。
実際に、キャンセル率を計算して予約を取ったらいつもよりキャンセルが少なかった
などと云う事もあるらしいです。
（私も、オーバーブッキングでＣからＦに行った時が何回かあります。）
又、ルートはひとつではありません。
私の例ですが、やはり親戚の葬式の為、サンフランシスコとサンノゼの中間の場所に行く事になりました。
直ぐ調べると、＜成田～ＳＦ＞にはＣクラスのディスカウントチケットは在りませんでした。
そこで何か他に無いかと考え調べると、
＜成田～サンノゼ＞にはＡ航空会社のＣクラスのディスカウントチケットが在りました。
更に調べると、Ｂ航空会社で異常に安価なＣが＜成田～ロサンゼルス＞で見付けました。
一流の航空会社ですが、たまたまキャンペーンで、少々制約付なチケットです。
そこで＜ＬＡ～ＳＦ＞は国内線のシャトル便にする事にし
直ぐ親しい代理店に電話し、これらのチケットを取って欲しいと頼むと、
「Ａ航空の便は知っているけれど、Ｂ航空の安いＬＡ便は聴いた事が無い」と云う返事・・・
暫くして折り返し連絡があり、
「在ったよ！何で代理店の私が知らないで、アナタが知っているの？・・・」
代理店に頼んでも、自分で色々と調べたり探す事も大切です。
そうそう、＜香港～マニラ～ヨーロッパ＞で信じられない位安いチケットを見付けた事もあります。
（航空会社が好きでなかったので乗りませんでしたが）
他に、ローマから香港に帰る時、フランクフルトで買い忘れた物を何とか手に入れたくて
ルフトハンザの支店に行き一生懸命お願いし、ついにフランクフルト経由にして品物を買ったり・・・
多くの方は、航空券はＦ・Ｃ・Ｙの３クラスだと思われている様ですが、
例えば同じＹクラスでも、色々と制約が付いていたり、流れで色々なランクに分かれています。
（機内のサービスは、クラス毎に同じですが・・・）
実際の経験で、笑い話で言うと・・・
Ｃクラスの航空券で空港でチェックインする時の事です。
１回目・・・Ａ航空
「ねぇお願い！・・・オーバーブッキングと云う事にして、Ｆクラスに乗せて！」
「全くしょうがないわね！・・・今回だけよ！帰りはＣクラスだからね！」
２回目・・・Ｂ航空
「何言っているの！・・・これはＣクラスでもディスカウントチケットでしょう・・・
頼むなら正規料金のチケットを持ってらっしゃい・・・図々しい・・・」
仕組みを理解すると、困った時に色々な方法や技を考えられますので、
面白いですよ！
