江戸っ子の気質で言えば、「鮨を食べる」事は「季節を食べる」事と同じです。
元々江戸前は屋台がスタートで、その季節に獲れた魚を握っていました。
「女房を質に入れても初鰹」と云う江戸川柳もある位です。
私は、4月に入ると「鰹」が待ち遠しくなり、夏が過ぎると「牡蛎」を食べたくなりうずうずし
秋には仕事が忙しくてサンマの刺身や鮨をなかなか食べられないとそわそわします。
他に、今の時期なら、例えば「生の桜えび」由比の旧道沿いに美味しいお店が在ります。
夏は「新子」・・・つまりこはだの稚魚が出回ります。
「ホヤ」も夏には欠かせません。
夏が終わり秋になり始めると「スミイカ」が甘く柔らかく美味しくなります。
平目は秋頃から出始め、
魚は九州から北へ向かうので春頃の北海道で終わり、夏場は冷凍しか食べられません。
やはり冬なら「鮟鱇」や「フグ」
亡くなった父は、冬になると直ぐ「食べに行こう!」と、
何回食べに行っても季節が終わるまで言っていました。
そして「金目鯛」・・・脂が乗ったのをチョイと炙ってから握って塩とカボスで食べても旨い!
春になると「さより」・・・昆布〆にしても美味しくて・・・
鰆は「春を告げる魚」と書くので一般に春が旬ですが、
回遊魚なので実際は10月あたりから美味しいものを手に入れる事が出来ます。
「寒鰆」と云う語もあります。
これが、私の1年間の特に旬に食べたい魚です。
旬を知ると、一層美味しく楽しく食べる事が出来ますよ!
そうそう・・・春に三陸沖に向かって行った鰹が餌を一杯食べて脂タップリになり
産卵の為に南下して来る「戻り鰹」・・・
初鰹は縁起物みたいな鮨だけど、私は秋口に食べられるこの「戻り鰹」のが好き!
尚、魚に限らず肉でも野菜でも旬はあります。
- 回答者:江戸っ子でぇ~~~い! (質問から1日後)
-
3