使い方の基本
圧力鍋の使い方 錘の有る鍋の場合
1. 蓋の裏からノズルの点検(※1)をして詰まりが無い事を確認します。
2. 鍋に入れる材料(※2)と水の分量に注意して、鍋に食材を入れ、蓋を閉めます。
3. 錘をセットし、火にかけます。
4. 火にかけ錘が廻るまでは、強火にします。
5. 錘が廻り始めたら、錘が廻る最低の弱火にします。
6. ここからが加圧時間です。(加圧時間は正確に計測して下さい。キッチンタイマーを使うと便利です。)
7. 加圧時間が終了したら、火を消します。
8. ここから蒸らし時間です。(ここも、キッチンタイマーで時間を計って下さい)
この蒸らし時間は、火を使いませんが重要な調理時間ですから、時間をきちんと計って下さい。
9. 蒸らし時間が終了したら、減圧します。〔減圧の方法は、急冷と安全な蓋の開け方(※3)を参照〕
10. 錘から、蒸気が出なくなれば減圧終了です。
11. 減圧が終了すれば、蓋を開けて下さい。美味しい料理の出来上がりです。
(※1)ノズルの点検
蒸気が出始めると錘が動きますが、これは、蒸気が抜ける事によって、圧力が一定以上に上がらないようにして、安全に使えるようにしています。ですから、錘のノズル孔は、非常に大事です。
調理を始めるときは、必ず、ノズル孔を点検して、かすの詰まりがないか調べて下さい。
かすが詰まっているときは、クリーニングピンを使って、清掃して下さい。
(※2)鍋に入れる材料と水の分量
材料と水の分量は、鍋の3分の2までにして下さい。圧力鍋の内部の圧が高くなると、煮汁が 蓋付近まで上がり、錘の穴をふさいでしまう事が有ります。そうすると、穴がふさがれてしまい、内部圧が高くなり、非常に危険な状況になります。
また、豆類などは、鍋の3分の1(4分の1もあり)までにして下さい。豆類など泡立つ調理は、その分量以下でも、おもりから泡が出てくることもあります。その場合は、更に分量を減らしてください。
蒸し物をするときは、水の量が少ないと、空だきの原因になりますから、水の量に気を付けて下さい。水の量は、約200cc/10~15分を目安にして下さい。
空だきした場合は、火を止め、鍋が冷めるまで自然放置し、絶対に水をかけないで下さい。
(※3)急冷と安全な蓋の開け方
蓋を開けるときは、必ず鍋の圧が抜けている事を確認して下さい。料理直後の鍋には圧力が掛かっていますので、無理に蓋を開けると危険です。
自然放置にすれば、温度が下がり圧力も下がりますので、蓋を開ける事が出来ます。
また、圧力を抜く方法に、急冷する方法があります。この場合、圧力鍋の構造や材質によりますので圧力鍋にあった適切な方法をとるようにして下さい。
急冷の方法は、3通りあります。
1.錘を1段上げて、圧力を抜く
どの鍋でも使えますが、気を付けないと、錘のところから、蒸気が勢いよく噴出します。蒸気を抜くときに、火傷に気を付けて下さい。また、圧力鍋の内部が再沸騰しますから、圧を抜くときは、少しずつ、抜くようにします。また、再沸騰することにより、調理済みの材料が鍋内部で循環しますので、豆類の料理のときには、注意が必要です。
また、お料理の出来上がりも、煮崩れする場合があります。
2.上から、水をかける
鍋の蓋に流水をかけて、鍋の温度を下げ、圧力を下げる方法です。このとき、水は少しずつ流して様にして下さい。錘を上げるよりも安全ですが、圧力鍋の材質もよりますので、説明書を参考にして下さい。
3.鍋を水につける
圧力鍋を水の中に入れる方法で、手間が掛かりません。鍋の温度を下げ圧力を下げる方法です。ステンレス鍋の場合、材質、構造上の問題で、この方法をとると、鍋底を痛めますので、やらないで下さい。