芸術とは、社会的な価値を創造することそのものです。
芸術は、常に孤独な作業になります。 なぜなら、社会的な価値を変えようとあるいは、超えようとする行為だからです。
つまり優れた芸術として了承されるまで、芸術に社会的な意味や価値は発生しないからです。
芸術の難しさは、認められるまで、社会的意味や価値が発生しないにもかかわらず、その事を試み続けなくてはいけないと言う点です。
そして芸術の不思議は、それが個人的なものであるのにも関わらず、社会的なものであるところです。
芸術は個人のわがままであるとも言えますが、優れた芸術は常に社会的なものに変化してゆきます。
個人のわがままが社会を動かしていくのです。
芸術は個人から生まれた要請を、社会的なものに変えていく行為とも言えます。
もちろんそれは、技術でもあります。