電器製品には商品名の他に型番が有る事は御存知だと思いますが
同じ型番に於いては量販店と個人店どちらも同じ仕様になりますから
選別した良い品が手に入る事はまず有り得ないと思います。
ただ量販店の場合一般向け(メーカーカタログ記載商品)をベースに
量販店向けに商品を生産、販売するケースがあります。
この場合だと色が違ったりする他にも
場合によっては機能を省いたり上位機種の機能を付けたりする事が有りますから
少し誤解が発生しやすくなると思います。
しかし基本的には同じ部品で組み立てますから品質面では
ほぼ同じと考えて頂いた方が良いと思います。
ただし型番は似た様な番号を使用していますが
はっきりと区別出来る様に型番を変えております。
それよりも、もし同じ製品で良し悪しが発生するとしたら
購入店よりも生産時期に関係する場合が多いのではないかと思います。
カタログに記載している通り予告無く仕様変更する事が有るのですが
この時コストダウンの為に部品を変更したり
品質問題が発生すれば改良した部品を使用する事があります。
つまり同じ型番でも搭載している部品の違いにより故障しやすい製品があります。
この違いは型番だけでなく製造ナンバーやロット番号で管理されており
品質問題の対策や修理時の参考資料となります。
同じ型番の商品を販売して品質問題が発生し
故障率が量販店と個人店が同じだとすれば
より多くの同一商品を販売している量販店には故障したコールが多く来ます。
仮に個人店で10台商品を売って故障発生率1割だとすると1台故障しますが
量販店で1000台売っていれば100台の故障となります。
同じ店で同じ型番の製品が故障を多発すれば
品質の劣る製品を販売しているのではと疑いたくもなりますよね。
ましてや量販店には同じ時期に生産した製品を大量に仕入れます。
品質問題がその時仕入れた製品に発生すれば故障数が多くなります。
個人店ならお客に販売する分だけを仕入れて余分に在庫しませんから
次に仕入れる時には生産時期が変わっている可能性もあります。
そうなると後から仕入れた製品が改良された故障し難い製品となっていると
故障率も下がり故障発生数も減りやすくなります。
結果としてその販売員の言う様な
量販店用と個人店用それぞれ選別してメーカーが納入する様な事はしませんが
仕入れる数量やその時期によっては
量販店では製品品質の悪い製品が多くなる可能性は秘めていると思います。
大量に仕入れている以上販売終了しなければ次の製品は仕入れませんし
メーカー側も社告しなければいけないような品質問題でなければ
回収して対策する事もありません。
参考までに言えば品質問題とは別に傷付いた製品や初期不良を起こし
販売店がお客様から回収しメーカーに戻ってくる製品があります。
故障の場合は原因を究明する為に調査したりしますが
特に品質上問題が無ければ問題箇所を修理し再販される事もあります。
しかし量販店や個人店等に出荷される事はありません。
大抵は注意事項を記載し従業員向けに格安での販売となるケースとなります。