揚げパンが出る日は前の晩からワクワクでした。
牛乳に入れるイチゴやコーヒーの粉がついたときも最高にうれしかったです。
あと、冬場にストーブでパンを焼くのが流行っていましたね。
それについて忘れられない初恋の想い出があります。
私は、なにかにつけてトロく、食べるのも遅いしパンを焼く場所はいつも焼こうとおもうととられてしまっていてあきらめていました。
気も弱くて泣き虫だったので言えもしなくて憧れでした。
でも、たまたま同じ班になって隣の席になった男の子が、クラス1の人気者で、私のようなミソッカスにでも話しかけてくれる優しい子でした。
パンを焼こうと、その子が席を立つとき、黙って私のパンも取って焼いてくれました。
素早いし、定位置の中央、一番良い場所に私のパンが・・。
焼け上がったときもいっしょにとってきてくれて黙ってお皿に置いてくれました。
うれしくて泣いてしまったのを見て、困った彼は「目から牛乳」の芸をして笑わせてくれました。
それが私の初恋でしたが
同窓会でみんなが20歳のときにもやはり同じような感じのままで
やはりまだトロい私のためにバイキングのお皿に山盛りのプリンを取ってきてくれて
「もうパンは焼かんでもいけるか~?」って笑っていました。
その子が今の主人です。
のろけてしまいました^^;
今でもやっぱりそのまんまで、いつも何をしても遅い私のために順番取りにいそしんでくれています。