沢山ご推薦したい中で、とりあえず厳選した作品を3本、ご紹介します。
①「忘れられない人」以下、私が某Siteへ投稿したReviewを転載します
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この作品はStoryも然る事ながら、主演の2人がとっても良い味出していると思う。
「トゥルー・ロマンス」と共にクリスチャン・スレイターにとっては、そのCareerにおいて非常に重要な地位を占める作品でしょう。
この後、役者としてのPeakを迎えるわけですから。最近はB級役者に成り下がっちゃってますがね。
そして、マリサ・トメイが素晴らしい。
この女優さんはどの作品を観ても、演技が自然で、自分のCuteさをよく理解しているからか、とても可愛い女を演じている。
良い意味で芝居っけがなく、どこにでもいそうな大人の女性をScreen上で演じてくるのだから、私はとっても好きです。
大作・話題作には絶対に出演しない方なので、損している気もしないではないですが、いつまでもそのCuteさを失わずに頑張って欲しいものです。
Storyは「ある愛の詩」の逆Versionのような難病物 & 純愛物で、1つ間違えれば、臭ーい話になってしまいがちなのですが
先にも書いたように、2人の演技が自然で好感持てるので、引き込まれちゃいます。
キャロラインが暴漢にRapeされそうになるSceneはその後の展開を知ってはいるんですが、それでもハラハラしますし
キャロラインが手作りCookieをアダムの住まいへ持って行くSceneは、これまたその後の展開はわかっているのにホンワカしてしまいます。
アダムの死に対するキャロラインの受け止め方が、必要以上に引き摺らない点もこの作品の良いところでしょう。
ですので、観ていて泣ける作品なんですが、End Credit後も気分は明るいんですね。
音楽も良いです。End Creditで流れる"Nature Boy"はJazzのStandard Numberですが、グッときますよ。
アダムのやっている事ってStalker行為紛いなんですが、映画ですからその点については深く突っ込みません。
でも、これを観て、好きな女の子へのAttack方法の参考と考えるのは止めましょう。
絶対に嫌われますよ!
②「ふたり」以下、私が某Siteへ投稿したReviewを転載します
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主演ピーター・フォンダ、リンゼイ・ワグナー、監督ロバート・ワイズの72年製作の悲恋Drama。
ふとしたキッカケで出会った男女2人がマラケシュ~カサブランカ~パリと旅する内、恋に落ちるというある種Road Movieとも言える作品である。
観る者をおいおい泣かせてしまう劇的なLastではなく、静かなEndingが最近のこの手の作品とは違って、とても良いんだなぁ。
DVDの画質がイマイチなのがとても口惜しいが、旅情風景の美しさは一見の価値有ります。撮影は名匠アンリ・ドカエです。
特に、マラケシュ~カサブランカへの列車での移動中に写される草原の風景がとてものどかで、こんな旅って良いなぁと思います。
2人の心の揺れ具合もこの旅情風景と同じように穏やかではあるが、右に左にと動いているのが観ていると良くわかります。
そういった心の微妙な機微をロバート・ワイズ監督は巧みな演出で表現しています。
デビッド・シャイアの70年代独特のScoreも物語の叙情を深めるのに実に効果的です。
ピーター・フォンダはこの作品を最後にB級Action路線にどっぷりと浸かります。
DVDに同封された解説では、Hollywoodの大作主義に馴染まなかったとの事ですが、
その哀しげな顔立ちは、Actionよりも今作の様な哀しいDramaに向いていると思います。
でもB級路線ではTop Starでしたし、Heroぶりも様になっていましたから、私のような彼のFanからすれば、文句はありません。
又、リンゼイ・ワグナーにとってTV女優として大きく花開く前の主演作品です。撮影当時23歳だったとは思えませんね。
この作品で唯一Gorgeousな雰囲気を醸し出しているのはリンゼイの顔立ちかもしれません。
③「ロレンツォのオイル/命の詩」 以下、私が某Siteへ投稿したReviewを転載します
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こういう難病ものの作品は、下手をするとお涙頂戴のメロドラマになってしまう事が多々あるのですが、この作品についてはニック・ノルティとスーザン・サランドンの両親が子供のために全てを擲って病気に立ち向かう姿を非常に情感込めて描いております。
最近の世の中は子供への虐待、あるいは子供が親を殺してしまうといった親子間の愛情の欠如から起こる、どうにもやるせない事件が多いですが、この作品を観終ったら、正に親が子供にしてやれる事、それは何なのかを痛いほど、教えてくれます。
自分が果たして我が子にここまで出来るのか、一抹の不安を感じてしまうのですが、現代の子を子と思わない、親を親と思わない家族に是非とも観て欲しい作品ですね。