まず回答から…
A1.快適なアクセスの為には有った方が良い。が、無くでも動作する。欲を言えば『インタネット一時ファイルは必要』。
A2.同上。欲を言えば『インタネット一時ファイルは必要』。
A3.可能。
IE6でしたら、ツール→インタネットオプション→インタネット一時ファイル→設定→使用するディスク容量で調節する事が出来ます。
以下解説です。
インタネット一時ファイルとは、サイトから取り出したデータを一時的にHDD等に保存しておき、後程必要になった時にサイトから取り出す代わりにHDDから取り出します。なのでRAMメモリやCPUキャッシュやメモリリークとは直接の関係はありません。
また回線速度が光回線であっても、最近のPCの性能でしたら(動作停止中ではない)HDDから読み出した方が早いです。100MのLANに接続したHDD或いはNASと、内臓HDD或いはUSB2.0等の外付けHDDとで大きなファイルを格納する比較実験ができる環境が有れば一発で体感できると思います。
ブラウザがサイトにアクセスする時に『頁をちょうだい』と要求する訳ですが、その応答の中にサイズや更新日は何月何日何時だよと返してくるわけです。コレを見て前回から更新されていない場合は回線を使わずにHDDから取り出してくるのがキャッシュの目的です。更新されていた場合はキャッシュよりもサーバの方が新しいので本体を頂戴と要求します。
小さいファイルでしたら回線から取り出した方が早い場合も有りますが、大抵の場合はHDDから取り出した方が早くなります。光回線の場合は外見的にはそれ程の差はありませんが積もり積もれば大きくなりますし、大きなファイルではその差が顕著になります。最近は昔と異なりブロードバンドがメジャーになって来たので乱暴に大きな画像ファイルやFlashアニメ、動画等を使うサイトが増えてきましたね。
また回線経由の場合は通信と言う都合上、必ず取り出せる保証が無いのでエラーが発生しますし、その場合はタイムアウトするまで待たされる事もあります。キャッシュを使用すればその様なストレスも非常に少なくなります。
ちなみにCPUのキャッシュはCPUが利用するためのデータやプログラムをCPUの外側のメモリの代わりにCPUに近いメモリに一時的に保管しておく所なので、CPUそのものの動作の高速化には貢献しますが、インタネットアクセスに貢献するものでは有りません。
また、インタネット一時ファイルがRAMを占有するかしないかはブラウザの作り次第なのでユーザが気にするようなものでもありません。ただし、インタネット一時ファイルの大きさを大きく設定したからRAMを大量に消耗すると言う性格のものではありません。
メモリリークとはプログラムが一時的に使用したメモリを使い終わった後に開放しない為に起こるブルグラム上の不具合の事なのでインタネット一時ファイルとは無関係です。
また、大勢人達がキャッシュを使わずにアクセスすると余計な回線負荷やサーバ負荷が増えて混雑の原因になりますね。なので、それらをトータルで考えると『欲を言えばインタネット一時ファイルは必要』と言えます。
===補足===
返信有難うございました。
L1キャッシュ、L2、L3とはレベル1、レベル2、レベル3と呼び、CPUコア→L1、L2、L3→実メモリの順に並びます。L1を1次キャッシュ、L2を2次キャッシュ等とも呼びます。呼び方はメーカ独自の命名規則なのでCPUメーカに依存します。
実は昔からメモリの動作は遅く、しかもCPUの高速化への開発速度にメモリの高速化の開発速度が追いつかず、その性能差は益々開く一方です。その結果、ナンボCPUが高速になってもメモリの読み書き動作が遅いのでシステム全体の速度を上げる事が出来ませんでした。これをノイマンズ・ボトルネックと呼びます。これを短い文で説明しようとすると専門用語の羅列が避けられないのでご勘弁を。検索すれば色々なサイトで説明されていると思います。
参考→ノイマンズ・ボトルネック
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF
このサイトからキーワードのリンクを辿ってみてください。以下、その概要を書きます。
その為、ハードウェア的にCPUレジスタよりかは遅けれども実メモリより早い高速レジスタをメモリとCPUコアとの間に置いて、演算処置中等のCPUコアがメモリを操作しない期間にもCPUコアから独立して並列動作させCPUコアの代わりにメモリから連続して読み書きする事で速度を稼ぐ技術が生まれました。それがCPUキャッシュです。
そのキャッシュにも色々な役割が生まれ、書き換えの必要の無い命令を格納しておくキャッシュや、大きな命令を高速で小さな命令に分割して格納しておくキャッシュや、頻繁に書き換えの生じるデータ用のキャッシュや、マルチコア動作の調停用など、CPUメーカにより色々と工夫され、L1・L2・L3等と段階的に実装されるようになり、それがCPUの性能を直接左右する程の重要な要因となりました。
なのでCPUの機能によってはあるCPUにはL2キャッシュはあるけれども、別のCPUには同じ仕組みのL2キャッシュは不要と言う事は起こり得ます。
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仰る通りで、回線に接続せずにHDDに残っているキャッシュのみでの閲覧は可能です。オフラインでのページ閲覧はISDNや光等の回線に依存しません。オフラインでの閲覧はブラウザの機能なので、ブラウザでオフラインでの閲覧をする設定をすれば回線に接続しなくても閲覧が可能です。
例えばIE6でしたらメニューの『ファイル』→『オフライン作業』をオンにすれば、キャッシュに頁が残っていればいつでも回線に接続せずにインタネット一次ファイルから読み出して閲覧できます。また、『ツール』→『インタネットオプション』→『インタネット一次ファイル』の『設定』から『保存しているページの新しいバージョンの確認』を『確認しない』にすればブラウザは回線から読み出しに行かなくなります。
インタネット一次ファイルの設定がブラウザを終了した時に削除する設定になっているとダメですが、そうでなければご存知のとおり、ノートPCを回線から切り離して持ち歩きながらオフラインでページをじっくり読むなんて事も可能です。その設定はツール→インタネットオプション→『詳細設定』タブ→セキュリティの項目の下に『ブラウザを閉じたとき、Temporary Internet Filesフォルダを空にする』のチェックを外せばOKです(恐らくは何も替えていなければ最初からチェックは外れた状態になっていると思います)。
では、頑張ってください(システムの制約で補足が1回しか書けないのが残念です)。