大学入試の偏差値について教えてください。これは学校間の難易度の差を示していると思いますが、年代によって難易度が違うのでは...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

そもそも「偏差値」という概念は、試験の難易度によって変わってしまう実際の点数の変わりに、「平均点は50 点、標準偏差（点数のばらつきを表す統計値。例えば、国語だと平均点を中心に得点が集中しやすいが、数学だと 100 点から 0 点まで、幅広く分布する、といった特性を数値化したもの）を 10」としたら、あなたの得点は何点ですよ、というものです。

実際の試験の点数が 80 点でも、平均点が 80 点の時と、20 点の時では、80 点の意味が変わってしまいます。また、平均点が同じ 50 点でも、ほとんどの人が　40～60 点の時と、0～100 点までまんべんなく点数が散らばっているときでも、80 点の価値が変わってしまいます。

こういった、試験毎の違いを吸収した点数が偏差値と呼ばれる数値です。

で、一般に「大学入試の偏差値」といった場合、大学入試の模試の結果で、この程度の偏差値を獲得していれば、合格できるであろう、という目安の数値です。

なので、「年代」とは直接的には無関係です。大学の「難易度」という考え方であれば、大学入試の偏差値が変わっていない大学の難易度は変わっていない、といえます。

しかし、偏差値は「テストに参加した人たち全体での実力」を測るもので、そもそも「テストに参加した人たち」全員のレベルが違えば、同じ偏差値でも実力が異なってきます。

これは年代に関わらず、参加する模試の種類にもよります。私が受験生だった当時は、河合塾系、駿台予備校系、代々木ゼミナール系、といった感じで、各予備校が主催した全国的な模試がありましたが、その当時は、駿台予備校系の模試に参加する人たちが、他の模試よりもレベルの高い人が受ける傾向があったので、駿台模試を受けると、試験結果の偏差値は下がります。ただ、もともとレベルの高い人が受けているので、駿台模試を基にした大学の偏差値、というのも下がります。

あくまでも「試験内容によって変化しない値」が偏差値であって、「参加する人たちのレベルが変わる」と値は変わってしまいます。

なので、世代間みたいなことになると「参加する人たちのレベルに変化があるか？」という事が大きな問題になります。例えば、昔は経済的な理由で、今より気軽に大学受験できなかった、とします。であれば、おのずと受験生全体のレベルが高かった、と想像できるので、ある大学の「難易度」が同じだったとすると、昔の方が「偏差値」は低かった、ということになるでしょう。

回答者：JULY (質問から2時間後)
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