多くの人がウイルスとスパイウェアを混同しているようなので、ここを借りて整理しておきます。
1.ウイルスとはPCに寄生し、増殖をする類の愉快犯的ソフトウェアである。増殖の過程でファイルを変性させたり、見えなくしたりすることがある。最近のはネット繁殖型ウイルスが多く、ウイルスというとこちらをさすことが多い。厳密に言えば破壊型ソフトウェアの「トロイの木馬」はウイルスではない。
2.スパイウェアは多くの場合、WEBサイト上に意識的に配置されていて、閲覧者のPCにはいりこみ、そこの情報を垂れ流すソフトウェアである。基本は広告媒体として開発された物が悪用された物である。実際モニターウェアとしてインストールを聞いてきていたこともある。
3.トロイの木馬は基本的にシステム破壊を狙った、悪質なソフトウェアである。別名「時限爆弾」
昔、20年ほど前のMacで見つかったウイルスは殆ど何もしない(無意味なクローンを作り出し・・・本当にウイルスが増殖するようにHDD内で無意味なデータが増殖した)ものだったが、いつしか悪意のある物に代わり、Windowsの爆発的流行とともにこちらに移行した。それも昔の芸術的とも言えるソフトウェアではなく、みっともないネット増殖の形に退化した。それがウイルスです。
ポップアップブロックの問題やシステムの動作の遅延は貴方のPCのメンテナンスの悪さかもしれません。一概にウイルス対策のせいにするのもなあと思います。
ウイルス対策は別にしなくても構いませんよ。
現実に合った恐ろしい話を一つして自分の話を終えます。後は自分で考えてください。
ただし、スパイウェアの話です。
とあるPCがスパイウェアの餌食になりました。そこまでは良くある話です。ここからが問題なんですが、ユーザーはこれを放置しました。スパイウェアを気にすること無く。ヤバめのサイトを渡り歩きました。結果PCのMacアドレスまでがスパイウェアのサイトに流れました。こうなってから、自分に相談が来ました。前から調子が悪いので何とかしてほしいと。
普通の対処ですとスパイ対策を施します。ところがスパイ対策がインストールできません。データのアップデートで止まってしまうのです。
次の手段はシステムリカバリーです。リカバリーすれば中のスパイウェアがなくなりますから、対策ソフトもインストール出来ます。ところが出来ません。
もう一度設定をやってみて、愕然とする自体に気がつきました。リカバリー直後の何も入っていないPCをネットに繋いで起動するだけで、スパイウェアのサイトが入ってくるのです。Macアドレスに対して直接送り込まれていました。
もうこのPCは捨てるしかありません、かくして、そう古くもないPCがお払い箱になりました。どう思います?
===補足===
長々と書いたのにベスト回答有難うございました。安全で楽しいネット生活が送れるように、一日も早く悪意のあるユーザーがいなくなることを願ってやみません。