そもそも「旬」の定義とどう捉えるかにもよるんですけどね。
旬とは・・・
①季節を先取りするはしりと呼ばれるもの
②収穫量がピークに当たる時期
③素材がもっとも美味しい時期である
(これ、ウィキペディアに載ってたことです)
ここからは、ちょっと脱線しながらの回答になります。
知り合いの魚屋さんに定義してもらいましたところ、「魚の第3成長期」に該当する
時期が「旬」なんだそうです。何のこっちゃ?と思いまして、詳しく聞いてみますと、
要するに「脂が一番乗っているとき」なんだそうです。
その時期の魚は、産卵を前に体内に栄養分を蓄えてますから、脂が乗ってるということなんです。例えば「鮭」って魚がありますけど、故郷の川を上っていくときってのは、基本的に旬じゃない。川のぼりをしているときの鮭は、お腹に筋子がいっぱい。つまり卵を孕んでますから、卵に栄養がいっちゃってるわけです。したがって、身は脂が乗っていない。故に、美味しくないんだそうです。
日本近海・・・北海道あたりで水揚げされる鮭の場合は、6月くらいが旬で「時鮭」なんて呼ばれてますね。
さて、本題に戻って・・・
真鯛の産卵期は2月~8月です。随分と差がありまして、これは温暖な海域ほど産卵期が早いわけです。産卵期の前が「旬」ということなんりますから、「冬から春」で回答としては正しいんですが、「旬」の時期を限定的に言うことは、正直言って難しいだろうな、と思います。「産地+時期」で語るべき内容であろうと思います。
junsho様が仰っているように、春先の「明石の桜鯛」は知名度という点では、その代表格であろうと思いますが、産卵に入る晩春には一気に味が落ちます。
冬に備えて深場に入る頃の真鯛も美味しいのですが、そうなると本格的に外海に出て行っての漁になります。春先は産卵のために浅場に鯛が入ってくるため、近海で取れるので、鮮度も高いし・・・そういった意味までひっくるめますと、春先の真鯛が「旬」と言っていいのではないかと思います。
あーあ・・・。我ながら長ったらしい回答になっちゃいました。長文、失礼いたしました。