近頃は推理小説が多い山田正紀氏ですが、デビュー作の「神狩り」と「幻象機械」です。
両方とも、傑作です。
===補足===
2作ともSFですが、「神狩り」は人間には理解できない言語を操る、神としか例えられないような存在が、人間の世界に干渉してきた事実を知りその存在の人間への干渉を阻止しようとするお話です。
「幻象機械」は、通常、右脳で処理される音について、風の音、虫の音などの自然音については、日本人は言語と同じく左脳で処理していることについて、石川啄木を交えてかかれているお話です。
どちらのお話も、作品のコンセプト、ストーリー展開など読んでいてとても引き込まれる魅力ある作品です。
ちなみに、「神狩り」については近年「神狩り2」が出版されましたが、1作目ほどのインパクトはありませんでした。